尖形コンジローマとは

尖形コンジローマ
ヒト乳頭腫ウイルス(ヒトパピローマウィルス、HPV)の感染によるSTD(性感染症)のひとつです。男性の場合も、 女性の場合も、性器や肛門のまわりに鶏冠(ニワトリのとさか)状のイボができますが、かゆみや痛みはない場合が多いといわれています。しかし、治療しても 完全にはウィルスを除去できないので、再発することが多く、何度も治療を受けなければいけないことが多い病気です。

コンジローマの病態
尖形コンジローマの好発年齢は10代後半から30代前半で、生殖年齢に好発するので妊娠と重なる場合も多くあります。
妊娠中に発生する尖形コンジローマは増殖傾向が強く、大腫瘤の形成、病変の広範囲への拡大が生じやすくなります。一方、分娩後には多くに自然退縮が認められます。これらは、妊娠による細胞性免疫の抑制、性器局所血流の増加、帯下の増量などが原因と考えられます。
またHIV感染者など免疫抑制状態の場合にも、尖形コンジロームの罹患率が高く、また病変が増大しやすいことから、尖形コンジローマの発生には免疫系の関与が示唆されています。
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ヒトパピローマウィルスと子宮頸がん

ZARD(ザード)の坂井泉水さんもこの病気で闘病生活を送っていました。
今まではその原因もあまり知られておりませんでしたが、最近になってやっとその原因が解明され、ヒトパピローマウィルス(HPV)というウィルスが原因であるということがわかりました。

子宮頸がんの原因は、性病の一つであるコンジローマのウィルス=性感染症が原因だったのです。
つまり、子宮頸がんは、セックスによって感染させられ、癌化していくというわけだったのです。

子宮頸がんは45歳以下の女性の癌死亡原因では世界で2番目に多く、毎年27万人以上が死亡しています。
日本では毎年約7000人が子宮頸がんと診断され、約2500人が死亡、特に20〜30代の女性にとても増えているのが現状です。
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