性器ヘルペスとは
女性に多い性感染症は性器クラミジア感染症ばかりでなく、ウィルス性の性感染症である“性器ヘルペス”もその傾向が強 いのです。報告症例数はクラミジアの約3割程度ですが、やはり男女比は1:2.4 と、断然女性が多くなっています。女性に多いのは、感染しにくい皮膚で覆われている男性の場合より、女性では外性器や子宮頸部は、表面が感染しやすい粘膜 でおおわれているためと考えられます。
この性器ヘルペスが問題なのは、局所にはっきりした病変がない時でも、性器からウィルスを排出していて、パートナーにう つす可能性があることです。特に女性の場合、性器が奥まっているために、小さな病変が見落とされやすいことも多く、また、腟の奥にある子宮頚部の病変は、 まったく気付かれないわけで、パートナーにうつす可能性もかなり高いのです。 ⇒関連情報
性器ヘルペスの症状・検査法など
症状が出る場合の性器ヘルペスの症状は、性器に小さな水疱が出て、それが破れると潰瘍が多発し、それが2週間ほどつづき、消えます。ことに女性の場合、腟前庭に潰瘍ができると尿が滲みて、排尿時の苦痛に悩まされます。
この性器ヘルペスで厄介なことは、再発することがかなり多いことです。感染した患者にとっては深刻な問題をはらんだ感染症といえます。
自然治癒する病気ですが、再発率がものすごく高い病気です。もし感染してしまったら、かならず病院へいかなくてはなりません。
保健の効く病院で、普通に診察をしてもらえます。内科・皮膚科・性病科になります。検査は、顕微鏡もしくは血液検査によって行うことになります。
もし感染がわかれば、薬の服用による治療となります。抗ウィルス剤に痛み止め(水疱対策)を加えての処方がほとんどです。
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