わが国のSTDに対する認識
日本の現状
近年HIV(エイズ)をはじめ性病・性感染症が大きな社会的関心を招いています。
現在の性病・性感染症の問題としては、無症候性感染者の増加と性器外感染(咽頭炎など)がみられるようになりましたが代表的な性病・性感染症であるクラミジア感染症、淋菌感染症などの病態の変化、性行為の多様化などが原因であると考えられます。
ちなみにエイズ感染者数は2006年には過去最高を記録しました。特に日本では過去に感染者数が世界ワースト1を記録した不名誉な年もありました。
これはあきらかにHIV(エイズ)を人類の未来にかかわる問題として受け入れていない日本の認識の低さのあらわれと言えます。 ⇒関連情報
出会いサイトと性感染症
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出会いサイトの現状を知ろう
知らない者同士が自分の素性や過去の経歴などを隠して無防備な他人に簡単に接触できる出会サイトは日本をエイズ大国にしてしまった原因の一つでもあります。
現在出会いサイト利用者は半数以上が性行為を目的に利用しています(実際調査したわけではありませんが)。出会いサイトで出会った男女が次々と無防備な性行為をすることで性感染症は無差別無制限に広がっていきます。
最も感染者が多い性感染症では10代、20代の15人に1人は感染しているという報告があります。
10種類以上ある性感染症のうちの1つだけでこの数字です。
少なく見ても5〜10人に1人くらいはなんらかの性感染症に感染していると思っていいでしょう。
この数字は一般の生活をしている人たちの数字です。
出会いサイトの常用者だけに限って言うならこの数字は何倍にも跳ね上がることは簡単に予想できます。
出会いサイトを一時の快楽や金銭目的で利用すると、本当に大切な家族や恋人を傷つけ人生を台無しにする可能性は極めて高いのです。
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性風俗店と感染症
増え続ける性風俗店
最近性的サービスを提供する性風俗店が増え続けています。
観光地や繁華街にその数は多く日本独特の風習でもある、接待などで利用される場合も多々あります。
従事する人も利用する人も増加傾向ですが法的整備は意味を成さない状況です。
以前は保険所で営業の許認可を下していましたがどういうわけか現在風俗店は所轄の警察署で管理されています。これは適正なサービスが成されているかどうかを監督し取り締まるためです。
実はこの制度に大きな問題があります。
警察署の出す許可は衛生面でのチェックはまったくありません。感染予防に対する法的取り決めがまったくないからです。
飲食店で食中毒患者が出るとその店は行政処分をくらいますが、風俗店で性感染症の患者が発生しても何の処分もありません。
また、自分が性感染症に侵されていることを知りながら従事しているコンパニオンもたくさんいます。
その上遊びに来た客は本番行為を強要し、中にはそれを許してしまうケースまであります。
このままではエイズ大国日本の汚名は返上できません。 ⇒関連情報