ヒトの受精

排卵
女性は生まれたときから、卵巣の中に数百万個の卵子がストックされています。
これを、原始卵胞(らんぽう)といいます。
原始卵胞は、思春期になると(つまり、月経が始まると)、毎月数個が成熟卵胞となり、
成熟卵胞から卵子が飛び出します。これが排卵です。
基礎体温が低温期から高温期へ移行する境目が排卵日です。
排卵後、卵子は12〜24時間程度生き続け、精子を待ちます。


受精
精子は卵管を移動して卵子にたどりつきます。1億個程度の精子のうち卵管を移動して卵子にたどり着くのは数十〜数百といわれています。
1個の精子が卵子の表面の透明帯と呼ばれる幕を突き破った時点で透明帯は変異し他の精子を遮断してしまいます。この時点で受精が完了します。

着床
受精卵は、細胞分裂をくり返し成長しながら子宮に向かいます。
この受精卵は子宮本体にたどりつき、子宮の内側の壁、いわゆる子宮内膜にピタリとくっつきます。
これが着床です。
着床した受精卵は、さらに活発に細胞分裂をくり返し胎児や胎盤となっていきます。

◆妊娠と排卵の検査 
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妊娠の兆候

妊娠した瞬間にわかるものでもありません。妊娠の初期には次のような症状がみられる場合があります。
・生理が始まらず、おなかがチクチク痛む。
生理が始まるのかと思っていたら生理ではなかった…。のような経験をされる方が多いようです。
・いつもの生理とは違う出血がある。
受精卵が着床するときにわずかな出血が起きる場合があります。この兆候はわかりづらく後から思えば…。という感じのようです。
・熱っぽい
基礎体温をきっちり測定している方ならわかりやすいのですが高温期が20日以上続いたりします。たいていはなんだか熱っぽいと感じるようです。
・胸が張る
出産に備え身体は変化を始めます。胸の張りは触ったり見たりしなくても感じることはできると思います。
・吐き気がする
いわゆるつわりですが、個人差が大きく時期もまちまちで、無い人もいます。つわりが無いから妊娠してないとは言えません。

心当たりがあれば病院で検診を受ければいいんですが浮き足立って病院へ行くのもちょっと恥ずかしいなら自分で検査薬を使って調べてみるのも良いかも知れません。
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